
こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。
今回は「体脂肪はなぜ増えるのか?」について簡単に確認をしていきたいと思います。
こちらの内容は「図解 眠れなくなるほど面白い体脂肪の話」という本の情報を元に作成しています。
それではいきましょう!
体脂肪が増えるのは食べる量と消費量の問題

タイトルで答えが出てしまいましたね。
そーなんです。
体脂肪が増えてしまうのは食べ過ぎが原因に他ならないですが、では全く食べなくてもいいのか、といったらそうではありません。
私たちは生きていくために必要なエネルギーはしっかり食べ物から摂らなければいけません。

では、生きていくために必要なエネルギーとはどのようなものなのでしょうか?
私たちがエネルギーを消費する活動は代謝という言葉で表され、これは基礎代謝、生活活動代謝、食事誘導性代謝の3つに大別されます。
- 基礎代謝:心臓を動かしたり呼吸をしたりといった基礎的な活動で消費するエネルギー
- 生活活動代謝:生活や運動など自ら動く活動によって消費されるエネルギー
- 食事誘導性代謝:食べたものを消化・吸収するために消費するエネルギー
1日の消費エネルギーの内訳は、
であり、消費エネルギーの大半は基礎代謝が占めています。
3つの代謝のうち自分の行動で自由に変えられるのは生活活動代謝だけですが、その消費エネルギーは全体の30%程度です。
ここからも太りにくくてやせやすい体をつくるのに、いかに基礎代謝が重要なのかがわかると思います。
それでは、次に基礎代謝について考えていきましょう。
やせる鍵は基礎代謝

人間の消費エネルギーの大半を占めるのは基礎代謝です。
つまり基礎代謝は食べたものが体脂肪になるかどうかを左右する重要な要素といえます。
基礎代謝は先ほども説明した通り、意識しなくても消費され続けるエネルギーで、年齢によって変化し、成長とともにどんどん増えていき、10代後半をピークにあとは落ちていきます。
【年齢ごとの基礎代謝】
<男性>
年齢 | 基礎代謝(体重1kgあたり) | 基礎代謝(基準体重の参考値) |
1~2歳 | 61 | 700 |
3~5歳 | 54.8 | 900 |
6~7歳 | 44.3 | 980 |
8~9歳 | 40.8 | 1140 |
10~11歳 | 37.4 | 1330 |
12~14歳 | 31 | 1520 |
15~17才 | 27 | 1610 |
18~29歳 | 24 | 1520 |
30~49歳 | 22.3 | 1530 |
50~69歳 | 21.5 | 1400 |
70歳以上 | 21.5 | 1290 |
<女性>
年齢 | 基礎代謝(体重1kgあたり) | 基礎代謝(基準体重の参考値) |
1~2歳 | 59.7 | 660 |
3~5歳 | 52.2 | 840 |
6~7歳 | 41.9 | 920 |
8~9歳 | 38.3 | 1050 |
10~11歳 | 34.8 | 1260 |
12~14歳 | 29.6 | 1410 |
15~17才 | 25.3 | 1310 |
18~29歳 | 22.1 | 1110 |
30~49歳 | 21.7 | 1150 |
50~69歳 | 20.7 | 1100 |
70歳以上 | 20.7 | 1020 |
上の表は各年齢の基準体重での基礎代謝となります。
例えば男性で17歳の人は1日の基礎代謝が1610kcalとなり、何もしなくても毎日これだけのエネルギーを消費します。
そして基礎代謝は体格によっても変わります。
体が大きいほど基礎代謝は増えるのです。
大きな体を動かすにはそれだけたくさんのエネルギーが必要になるという事です。
そして、このエネルギー消費量は筋肉と脂肪とで異なります。
筋肉は脂肪の約3倍もエネルギーを消費するのです。
つまり、筋肉をつけることで効率よく基礎代謝が増え、何もしなくても消費するエネルギーを増やすことが出来るのです。
「体脂肪を減らすためには運動を」とよく言いますが、それは運動によって直接消費するエネルギーだけでなく、筋肉を増やすことによる基礎代謝増加効果という意味もあるのです。
簡潔な文章と図で体脂肪について非常にわかりやすくまとめられている本で、2時間で体脂肪を極めることが出来ます。
とってもおすすめです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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