新型コロナウイルス 糖尿病に関わる情報まとめ 

病院栄養士の仕事

こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。

 

皆さん、ステイホームしてますか?

 

政府は「緊急事態宣言」を、対象地域を全国のままで5月31日まで延長しました。

新規感染者数は減少傾向にあり、皆さんの3密やステイホームなどの対策が実を結んできています。

しかし、いま気を緩めてはいけません。

 

コロナウイルスの猛威が下火になってきた今だからこそ、私たちは正しい知識に基づいた正しい行動をとらなければならないのだと思います。

 

今回はコロナウイルスの重症化リスクの一つである可能性が指摘されている糖尿病に関わる情報についてご紹介します。

 

私が糖尿病外来に出ているときも、コロナウイルスに対して大きな不安を抱えている糖尿病の患者さんを多くみかけます。

 

コロナウイルスを怖がり過ぎない。しかし甘くみてもいけない。

正しい知識を確認し、正しい行動をとりましょう。

 

日本糖尿病学会 新型コロナウイルスへの対応についてQ&A

一般の方向けQ&A
(Q)
糖尿病患者が、新型コロナウイルスに関して気をつけることはありますか?

(A)

新型コロナウイルスに罹った場合に、重症化するリスクとして、心疾患や呼吸器疾患に加えて、糖尿病もその一つである可能性があると考えられています。

糖尿病がある方は、一般的な衛生対策に加えて、不要不急の外出を避けることや人混みを避けるなどの注意をすることは、インフルエンザなどの他の感染症対策と同じです。

糖尿病を治療していて、熱が出るなどの際には、血糖値を下げる薬の調整が必要になることがあります。

Sick day (シックデイ:体調の悪い日)対策として一般的なことは国立国際医療研究センターの以下のページをご参照ください。

シックデイ (国立国際医療研究センター 糖尿病情報センターHP)

 

医療機関向けQ&A
(Q)
糖尿病患者で新型コロナウイルス感染症へのり患が疑われる場合、診療で留意する点はありますか?

(A)

現時点では、糖尿病は他の基礎疾患と同じく、重症化のリスクの一つである可能性が指摘されています。

ただし、CDCのガイダンス(2020年4月6日付け)では糖尿病に加えて、高齢、呼吸器疾患、がん罹患、心不全、脳血管疾患、腎疾患、肝疾患、免疫不全状態と幅広い疾患を重症化するリスクの可能性ありとされており、当初の症状が軽微であっても、これら基礎疾患がある場合には肺炎への進行が起こる可能性を念頭に起き、治療にあたるのが望ましいとされています。

糖質コルチコイドは中国では新型コロナウイルス感染症の治療に広範に用いられましたがその効果は定まっていません。

ウイルス感染を遷延させる可能性が報告されており、慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)の増悪や敗血症への対処など、使用意義が十分ある場合を除き、避けるべきです。

使用する場合には、糖尿病患者の場合は特に血糖値のモニターと治療に配慮すべきでしょう。

 

糖尿病があるとCOVID-19が重症化しやすい ICU入院患者の32%が糖尿病 米CDCが報告

 米疾病対策センター(CDC)は、米国内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の健康状態についてのレポートを公表した。
患者の基礎疾患では、糖尿病、慢性肺疾患、心臓疾患がもっとも多く見られたが、重症化して集中治療室(ICU)に入った患者の20%はそうした併存症がなかった。
37.6%が基礎疾患あり ICU入院患者では78%

CDCは、米国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者7,162例の初期段階のデータを分析したレポートを公表した。

集計期間は2020年2月12日〜3月28日。中国とイタリアからの報告はすでにあるが、米国に限定したものは今回が初めてになる。

それによると、37.6%(2,692例)の患者は1つ以上の基礎疾患を抱えており、62.4%(4,470例)はそうした状態は報告されなかった。

ICU入院を必要とした患者のうち、基礎疾患を1つ以上持つ患者は78%(457例中358例)だった。

一方、ICU入院を必要としなかった患者のうち、基礎疾患を1つ以上持つ患者は71%(1,037例中732例)だった。

基礎疾患として見られたのは、糖尿病(10.9%、784例)、慢性肺疾患(9.2%、656例)、循環器疾患(9.0%、647例)、免疫不全疾患(3.7%、264例)、慢性腎疾患(3.0%、213例)、妊娠(2.0%、143例)、神経障害・神経発達障害・知的障害(0.7%、52例)、慢性肝疾患(0.6%、41例)だった。

重症化して集中治療室(ICU)に入った患者457例。

このうち糖尿病を併発していたのは、非入院患者で6%(331例)、入院・非ICU患者で24%(251例)、入院・ICU患者で32%(148例)となり、ICU入院を必要とした患者で糖尿病を基礎疾患とする比率が増え、糖尿病があると重症化するリスクがあることが明らかになった。

また、基礎疾患がない患者は62.4%(4,470例)で、非入院患者で73%(3,755例)、入院・非ICU患者で29%(305例)、入院・ICU患者で22%(99例)となり、基礎疾患がなくても重症化するリスクがあることも示された。

それぞれの基礎疾患の程度が重症化リスクとどのように関連しているかについてはまだ分かっていない。

「COVID-19の拡散を遅らせるために、とくに基礎疾患を持つ人を保護するために、社会的距離を保ち手洗いなどを励行する戦略を、すべてのコミュニティのすべての人が実施する必要があります」と、CDCは強調している。

 

COVID-19患者の入院状況、基礎疾患、呼吸器感染症の重篤転帰の危険因子
(米国、全年齢、N=7,162、2020年2月12日〜3月28日)

非入院入院・非ICU入院・ICU入院状況不明
合計(7,162)5,1431,037457525
糖尿病(784、10.9%)331(6%)251(24%)148(32%)54(10%)
慢性肺疾患(656、9.2%)363(7%)152(15%)94(21%)47(9%)
心血管疾患(647、9.0%)239(5%)242(23%)132(29%)34(6%)
免疫不全疾患(264、3.7%)141(3%)63(6%)41(9%)19(4%)
慢性腎疾患(213、3.0%)51(1%)95(9%)56(12%)11(2%)
妊娠(143、2.0%)72(1%)31(3%)4(1%)36(7%)
神経障害・神経発達障害・知的障害(52、0.7%)17(0.3%)25(2%)7(2%)3(1%)
慢性肝疾患(41、0.6%)24(1%)9(1%)7(2%)1(0.2%)
その他の慢性疾患(1,182、16.5%)583(11%)359(35%)170(37%)70(13%)
上記のいずれの条件もない(4,470、62.4%)3,755(73%)305(29%)99(22%)311(59%)

Preliminary Estimates of the Prevalence of Selected Underlying Health Conditions Among Patients with Coronavirus Disease 2019 – United States, February 12 – March 28, 2020(米疾病対策センター 2020年3月31日)

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日本老年医学会 「新型コロナウイルス感染症」高齢者として気をつけたいポイント

新型コロナウイルス感染症は、高齢者や基礎疾患がある方は重症化しやすいことが明らかになっています。
自分自身を守るために手洗いを中心とする感染予防が必要です。
また、人が多く集まる場所を避けることなどが言われており、家に閉じこもりがちになりますが、高齢者にとっては合わせて「動かないこと(生活不活発)」による健康への影響が危惧されます。

「生活不活発」により、フレイル(虚弱)が進み、心身や脳の機能が低下していきます。
動かない時間を減らし、自宅でもできるちょっとした運動でフレイルを予防しましょう。

日本老年医学会では、先の見えない自粛生活でのフレイル予防について一般向けにポイントをまとめました。ご覧いただき、フレイルを予防し、抵抗力を下げないようにしましょう。

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