
こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。
新型コロナウイルス。
新規感染者は増えたり減ったりで、一喜一憂してたら気が持たないような状況が続いています。
久しぶりの投稿になりますが、実は医療従事者である私の身の回りで大変なことが起こっていたんです。
娘が新型コロナウイルスの濃厚接触者となりました。
今回は、娘が新型コロナウイルスの濃厚接触者になった医療従事者にどのようなことが起こったのか、その流れを簡単にお話ししていきたいと思います。
9月1日(火) 娘の保育園の同じクラスのお友達の父親が新型コロナウイルス陽性となる
9月1日の夜、仕事から帰ってきた私は妻から驚きの話を聞くことになります。
「ひまわり(以下ひま -3歳-)のクラスのお友達のお父さんがコロナ陽性出たんだって!」
詳しく話を聞くと、保育園の3才児クラスの娘のお友達のお父さんが新型コロナウイルス検査で陽性となったとのことでした。
陽性となったお父さんの娘(ひまのお友達)と奥さんは、明日から自宅待機しながら濃厚接触者として検査を行う予定とのことでした。
お友達の検査結果がでるまでは保育園は開園するそうで、子供の預かりは継続してくれるそうでした。
妻は、すぐに近くに住むお母さんとお姉ちゃんにその状況を伝え、うちの家族には安心できる結果が出るまで近づかないよう電話をしました。
9月2日(水) 娘のクラスの登園する子供が2人に減る
翌日、娘を保育園に預けるか悩みましたが、私も妻も仕事があるので保育園にいってもらうことにしました。
朝保育園に子供を連れていくと・・・子供がいない。
普段は10人近くいるお友達は、娘を含めて2人しか保育園に来ていませんでした。
みんな保育園に行って感染してしまうことが怖ったのでしょう。
私は、
「お友達のお父さんお母さんはよく仕事休めたなー。」
とちょっと関心してしまいました。
気持ちはよくわかります。
私もかわいい娘が感染してしまうかもしれないと思うととても不安になりますし、娘が感染して私も罹ってしまうと職場や患者さんに非常に迷惑をかけてしまいます。
しかし私も妻も急に仕事に穴をあけると、それはそれで職場に迷惑がかけてしまうという気持ちが大きく、休みたくても休めなかったというのが正直なところでした。
娘にはマスクをさせて登園しましたが、保育園につくとすぐに
「マスクとっていい~?」
とマスクをすぐにとってしまいました。
新型コロナウイルスが流行してから、保育園はアルコールや体温チェックの徹底などかなり予防に対する意識を高めていましたが、3歳の子供たちに1日中マスクをつけてもらうのは難しかったようです。
子どもたちはマスクなしで生活をしていました。
子どもを保育園にお願いすると、私は職場の病院に出勤しました。
病院につくと院長先生、事務長、感染チーム責任者に現状の報告を行い、出勤の可否について確認を行いました。
もしお友達が陽性だった場合、ほぼ100%娘は濃厚接触者になります。
この状況でわたしは出勤していいものか・・・
職場の方針としては、
- 娘の友達の検査結果と、娘が濃厚接触者に該当するか行政の判断が出るまでは出勤してよい
- マスク・手洗いの徹底をすること
- 病棟に出ていく仕事は控えること
- 会議の参加はよい
というものでした。
正直、私が万が一感染してしまっていたらと考えると、仕事をしている時も気が気じゃありませんでした。
自宅待機していたい気持ちもありましたが、今から長期休んでしまえば職場に大きく迷惑をかけてしまうという気持ちもあり、職場の方針に従って対応しました。
9月4日(金) 娘のお友達の陽性が確認される
9月4日 21時すぎ。
残業をしていた私の職場に妻から外線電話が入りました。
「ひまのお友達、陽性でたって!ひまが濃厚接触者に該当するかは週明けの9月7日に保育園から連絡があるみたい。まーほぼ(濃厚接触者)確定だろうけどね。該当するってなった場合は、9月8日にひまもPCR検査だって。」
私は、
「やっぱりこうなったか・・・」という感情と「まじかーー!」という感情が織り交ざった複雑な気持ちになりました。
保育園は、9月8日(火)までは休園が決定したとのことでした。
娘は行政の指示が出るまでは自宅待機で対応することになりました。
- 9月7日(月)に濃厚接触者の決定
- 9月8日(火)に保育園に検査員が来てPCR検査を実施する。この日までは保育園休園
保健所は土日がお休みになるため、このようなスケジュールになったのでしょう。
当事者としては早く結果を確認したい気持ちが強く、もどかしい気持ちでした。
9月7日(月) 娘が濃厚接触者に該当することが決定
私は、ドキドキしながら職場で娘についての連絡を待っていました。
13時頃、職場に妻から外線が入ります。
「ひまは濃厚接触者に決定したって。検査は明日の午前中で結果は明日中にでるみたい。あと9月1日を最終接触日として、9月15日までは結果に関係なく自宅待機で積極的健康観察になるって。」
私はすぐに職場の感染責任者に連絡を入れたところ
- すぐに帰宅して娘の結果を待つこと
- 私は娘の結果を待たずに、うちの病院で唾液によるPCR検査を行い、感染の有無を確認する
ということが決まった。
すぐに帰るといっても、今日中に終わらせておかなければいけない仕事もあります。私は誰もいない部屋で最低限やっておかなければいけない仕事を行い、帰る準備を進めました。
少なくとも明日までは私は自宅待機になるので、それに伴うシフトの変更なども早急に行う必要がありました。
仕事を終えると、私は検査科にいき新型コロナウイルスの検査キットを受け取りました。
私が行った検査方法は唾液を使った侵襲のない検査方法だ。
検査方法は簡単。
- 唾液を2cc溜める
- 提出する
これだけ。
「鼻咽頭ぬぐい液」を用いた検査は、インフルエンザの検査などでも用いられますが、痛いのがネックですよね。
また検査に伴う感染リスクが高いことも課題となっています。
「唾液」を用いる検査は唾液を溜めるだけでいいので、なんら辛くないです。
ちなみに2ccの唾液は、15分くらい集中して唾液を溜めると達成するくらいの量です。
私は、家に帰りキムチを目の前にして唾液をせっせせっせと溜めました。(キムチはあまり効果がありませんでした。やっぱり梅干しが必要ですね)
唾液が溜まると、また職場にもどり検体を提出しました。
私の持ち込んだ検体は、バイオハザードマークの入った袋に入れられました。
感染責任者のスタッフは、
「こんな時代だから、気を付けててもいつどこで感染しちゃうかわかんないからね。だいじょうぶだよ。」
と笑って励ましてくれました。
9月8日(火) 娘と私の検査結果が判明
この日は朝からドキドキでした。
家族全員自宅待機していましたので、この日はドキドキを紛らわせるために、家族でドンジャラをして時間がたつのをまちました。
何年かぶりにドンジャラをやったんですが、すごく楽しくって気持ちがまぎれました。
まず11時頃、私の職場から連絡が来ました。
「検査結果、陰性だったよ。ひとまずよかったね。」
私は「ふーーー」と大きく息を吐きました。
まずは、職場に感染を広げてしまっていた可能性が低くなったことに、ものすごく安心しました。
そして、次の電話は16時頃。保育園からの電話でした。
電話を受けた妻が、ほっとした声をあげる。
電話を終えると、
「ひまは陰性だったって!保育園の濃厚接触者全員陰性だったみたい。ほんとよかったねー。」
と家族に報告しました。
みんなワールドカップで日本が金メダルをとった時みたいに喜びました。
その後、すぐに職場に連絡し明日からの出勤についての確認をしました。
娘と私の陰性が確認できたため、私は健康観察を行いながら出勤してよいことになりました。
9月9日(水)~現在
現在、娘は自宅待機のため、妻と私で手分けして仕事を休み、娘をみています。
保育園からは、毎日午前中に家に連絡が入り「体温」「体調」について報告をしています。
先日保育園から1枚の封筒が届きました。
開けると、「新型コロナウイルス PCR 検査報告書」という書類でした。
保健所が行ったPCR検査の結果、陰性が報告された旨を記載した報告書でした。
「報告書って保健所がくれるんじゃなくて、保育園が出すんだな」と思いました。
娘が濃厚接触者になって感じたこと
今回娘が濃厚接触者になって感じたことは、「どこか遠くに感じていたコロナウイルスは、急に自分の身近なものになる」という事です。
私が感染しているかもしれないとなった時に、まず考えたのは「いろんなところに迷惑をかけてしまうな。」ということでした。
自分の職場はもちろん、2週間遡って私が立ち寄った場所は、営業を一時停止しなければならないかもしれないし、関わった人は濃厚接触者となってしまう可能性が出てきてしまうのです。
感染拡大防止のための行動記録
PCR検査の結果、新型コロナウイルスの陽性結果が出たら、感染源や濃厚接触者を特定するため や 今後の感染拡大防止対策に用いることを目的として保健所より過去 2 週間の行動履歴の聞き取り調査が行われます。
皆さまから得られる情報をもとに、新型コロナウイルス の潜伏期間、一般的な感染経路などについて詳しく 調査 します。 また、 調査の結果得られた貴重な情報を今後の適切な治療や効果的な感染拡大防止対策につなげていきます。
特別お出かけをしなくても、コンビニやスーパーなどは日常的に利用しています。なにも利用せずに生活するのは、先が見えないこのご時世ではかなり難しいでしょう。
また今回のコロナ感染により、夜の街や営業中のパチンコ、さらに内緒の副業などが世間にばれてしまい、肉体的ダメージ以上の社会的ダメージを受けた感染者もいると聞きます。

責任ある行動をしなければいけないと改めて思いました。
もう一つ感じた課題は、体調変化のない無症状の濃厚接触者である3歳の娘を家でどの程度隔離対応できるかということでした。
具合が悪ければ、本人もぐったりしているでしょうから、隔離や感染防止対策がとれたと思います。
しかし、今回うちの家族は誰一人体調不良を訴えている人はいませんでした。
3歳の娘も元気そのものです。
そのような中で、部屋の中にこもってもらい、家族との接触すら制限していくのは正直無理でした。
娘が感染していた場合、私の家族は恐らく全員感染していたことでしょう。
小さい子供に無症状感染が起こっていた場合の対応の難しさを改めて痛感しました。
今回は、私の娘が濃厚接触者になった際に身の回りで起こったことをまとめてみました。
感染の危険はいつも隣合わせ、だからこそ責任ある行動が求められると感じました。
まだまだ感染拡大が続いている現状です。
皆様責任ある行動を。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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