認知症とは 基本知識編

病院栄養士の仕事
てんぱぱぱ
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こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。

 

今回は認知症について説明していきます。

認知症は高齢になるほど発症する可能性が高まる病気ですので、高齢化が進む今後も、その増加傾向は続くといえます。

誰もが認知症になる可能性があり、またかかわることになるかもしれない病気なのです。

ですので認知症という病気を理解し、認知症に対応するための知識を身につけることはこの時代を生きていくうえで必要不可欠だといっても過言ではありません。

 

まずは認知症についての知識を深めるための基礎編として、「認知症とはどんな病気なのか?」確認していきましょう。

 

認知症とはどんな病気?

認知症ってどんな病気なの?

認知症とは、記憶障害やさまざまな状況に対する判断が不適切になるなど、生活する上での支障が少しずつ増えていく脳の病気です。

 

認知症と加齢によるもの忘れの違い

「昨日の夕飯を思い出せない」「何時に約束したか忘れた」、こんなことがあると「認知症では?」と心配になりそうですが、「昨日はコロッケを食べた」「5時の約束だよ」と言われて「そーだったな」と思いだせるのは加齢によるもの忘れです。

しかし認知症の場合では、夕飯を食べたこと・約束をしたこと自体を忘れてしまいます。

加齢によるもの忘れ認知症によるもの忘れ
体験の「一部」を忘れる体験の「全部」を忘れる
「何を食べたのか」思い出せない「食べたこと自体」を忘れる
約束を「うっかり」忘れてしまった「約束したこと自体」を忘れる
目の前の「人の名前」が思い出せない目の前の人が「誰なのか」分からない
物を置いた場所を「しばしば」思い出せない置き忘れ、紛失が「頻繁」になる
「ヒントがある」と思い出せる「ヒントがあっても」思い出せない

 

認知症のはじまりは家族の気付きも大切

認知症のはじまりは、本人よりも家族が気付くことが少なくありません。

ポイントは下記のような症状が以前に比べて頻度が高まっているか、程度が重くなっているかなどの変化です。

切ったばかりの電話の相手を忘れる

☐テレビのリモコンの簡単な操作に戸惑う

☐慣れた道で迷う

☐料理や片付けができなくなってきた

☐運転などのミスが多くなり、車に傷が増えてきた

☐身だしなみを構わなくなった

☐外出をおっくうがる

☐怒りっぽくなる

徘徊するお爺さんのイラスト(認知症)    物盗られ妄想のイラスト

 

認知症の種類と特徴

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認知症は原因となる病気によって、さまざまな特徴があります。

 

①アルツハイマー型認知症:一番多い認知症
  • 女性に多い
  • 進行は緩やか
  • 記憶障害が著しく、特に最近の記憶(短期記憶)が不得意になる
  • うつ状態がみられることもある

【特徴的な症状の例】

  • 同じ質問を何度も聞く
  • 物事の段取(食事の準備など)が悪くなる
  • 日にちが分からなくなる
  • 約束をすっぽかす

 

②血管性認知症:脳梗塞、脳出血などが引き金
  • 男性に多い
  • 脳血管障害で脳細胞が死滅することで発症する
  • 脳血管障害のリスクとなる高血圧や糖尿病などの治療・改善が予防につながる

【特徴的な症状の例】

  • 意欲が低下する
  • もの忘れがあるわりにはしっかりしている(まだら認知症)
  • 手足の麻痺がある

 

③レビー小体型認知症:幻視が起こるのが特徴
  • 初期のころは物忘れより、うつ状態、失神、震えといった症状が出たり、幻視(目の前に無いはずのものが見える)を認めたりすることがある。

【特徴的な症状】

  • 子どもや虫が見えるという
  • 夢を見て反応し大声を出す
  • もの忘れは軽い

 

④前頭側頭型認知症(ピック病):性格や行動上の変化が主な症状
  • もの忘れの症状は軽く、意欲や理性、感情をコントロールすることが難しくなる
  • 万引きや無銭飲食などで周囲を困惑させることがある

【特徴的な症状の例】

  • 同じ時間に同じ行動をとる
  • 同じ食品を際限なく食べる
  • 周囲を顧みず自己本位な行動が目立つ

 

若年性認知症:65歳未満で発症する認知症の総称
  • まだ若いということで、診断までに時間がかかる
  • うつ病などの精神疾患と診断されていることも少なくない

【若年性認知症はこんな症状に注意】

  • 書類の整理が難しくなった
  • 家事に時間がかかる
  • 約束をしたことを忘れる

 

認知症と間違えやすい病気

認知症と似た症状から間違われやすい病気があります。

治療法や対処法が異なるため、正しく区別することが重要です。

 

憂うつ、気分が落ち込んだ状態が2週間以上続く「うつ病」

高齢になると、自分や身近な人の病気や、経済的な不安などからストレスを抱えやすく、それがうつ病の誘因になることもあります。

症状としては、意欲や集中力の低下、認知機能の低下などが多く見られます。

 

意識障害が原因で起こる「せん妄」

病気によって体調不良になると意識がが障害され、つじつまの合わない言動・記憶障害・幻覚などが現れることがあります。

認知症と異なって発症時期がはっきりしており、症状も日によって変わります。

 

家族がつくった「認知症」早期発見のめやす

日常の暮らしの中で、認知症ではないかと思われる言動を、「家族の会」の会員の経験からまとめたものです。

医学的な診断基準はありませんが、暮らしの中での目安として参考にしてください。

いくつか思い当たることがあれば、一応専門家に相談してみるのがよいでしょう。

(公益社団法人 認知症の人と家族の会)

 

もの忘れがひどい

①今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる
②同じことを何度も言う・問う・する
③しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている
④財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う

 

判断・理解力が衰える
⑤料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
⑥新しいことが覚えられない
⑦話のつじつまが合わない
⑧テレビ番組の内容が理解できなくなった

 

時間・場所がわからない
⑨約束の日時や場所を間違えるようになった
⑩慣れた道でも迷うことがある

 

人柄が変わる
⑪些細なことで怒りっぽくなった
⑫周りえの気づかいがなくなり頑固になった
⑬自分の失敗を人のせいにする
⑭「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた

 

不安感が強い
⑮一人になると怖がったり寂しがったりする
⑯外出時、持ち物を何度も確かめる
⑰「頭が変になった」と本人が訴える

 

意欲がなくなる
⑱下着を変えず、身だしなみを構わなくなった
⑲興味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
⑳ふさぎ込んで何をするのも億劫がり、いやがる

 

コメント

  1. […] 害やさまざまな状況に対する判断が不適切になるなど、生活する上での支障が少しずつ増えていく脳の病気です。詳細は認知症とはどんな病気? 認知症の基本知識編で説明しています。 […]

  2. […] 認知症については別の記事でもこんな内容を紹介しています↓認知症とはどんな病気? 認知症の基本知識編認知症の受診 病院受診のコツとかかりつけ薬局の選び方飲酒と認知症の関 […]

  3. […] 類など、基礎知識についてはこちらの記事でまとめています↓認知症とはどんな病気? 認知症の基本知識編 […]