エナジードリンクの過剰摂取にご注意を

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てんぱぱぱ
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こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。

今回は、エナジードリンクについてです。

 

ここ数年でエナジードリンク系の飲み物は凄まじい勢いで増えています。

 

私はどちらかというと、リポビタンDとかユンケルとかエスカップとかアリナミンVとかを、疲れがたまった時に1日1本飲んだりしていました。

栄養ドリンクとか滋養強壮剤というやつですね。

 

しかし、最近の特に若い人の間では、エナジードリンク系が大流行しています。

レッドブルとかモンスターなどが代表的な商品です。

 

今回はこのエナジードリンクについて、エナジードリンクの潜在的危険性に関する有用なガイダンスと警告が米国スポーツ医学会より示されていますので、その内容についてご紹介します。

 

それではいってみましょう。

こちらの情報は日本ニュートリション教会からの情報を元に作成しています。

エナジードリンク摂取に関する新勧告

エナジードリンクの潜在的危険性に関する、有用なガイダンスと警告が米国スポーツ医学会より示された。

 

特に未成年のような高リスク集団を主な対象としている。

テキサス大学ヒューストン健康科学センターの心臓専門医らが中心となって作成したという。

「エナジードリンクはとても普及しており、その摂取についての懸念が社会のあらゆる階層から起こっています。そのため、私たちはこの勧告を発表したのです」と著者のひとり、ヒギンズ医師は話す。

過剰なレベルのカフェインがエナジードリンクにみられ、心血管、神経、胃腸、腎臓、内分泌システム、ならびに精神症状への副作用のおそれがあることが、先行研究のレビューから明らかになりました。

エナジードリンクは高濃度のカフェインを含む飲料で、多くの場合、大量のビタミン・ミネラル・アミノ酸・ハーブのミックスを含有している。

 

世界最大のスポーツ医学・運動科学系組織である米国スポーツ医学会(ACMS)は、エナジードリンクの急激で過剰な摂取に伴うリスクについて、消費者の理解に役立つ新しい勧告を発表した。

 

「問題なく適度に使えば、エナジードリンクは短期的には機能を強化する効果があるかもしれません。しかしながら飲用する人は通常、長期的作用のおそれのある多くの潜在的副作用を知りません。そしてそのうちいくつかは、極めて深刻なものです」などとヒギンズ医師。

 

ACMSの主要な勧告は、大まかに4つに分けられている。

①子どもを危険から守る
青少年は体が小さいほか、相対的にカフェインに慣れておらず、カフェインの量もさることながら、濃度が高く頻繁な摂取パターンがあるため、特にエナジードリンクの副作用のリスクが高い。

エナジードリンクは子ども向けでないというメッセージが強く、そして広く普及される必要がある。

 

②リスクの高い群、特に子どもへのマーケティング
マーケティングにおいては、影響を受けやすい集団にアピールしてはならない。

現在、エナジードリンクのメーカーはウェブサイト、ソーシャルメディア、テレビにおいて宣伝を行っているが、それらは青少年にアピールするものだ。

青少年が関係しているスポーツ等のイベントで、彼らを対象としたマーケティングは許されるべきでない。

 

③激しい運動の前・最中・後にはエナジードリンクを飲まない。

健康やフィットネスレベルに関係なく、安全性と有効性のデータができるまで、エナジードリンクは運動前後とその最中には飲まない。

運動の前か後、またはその両方でエナジードリンクを飲んだ人の死亡例が複数ある。

 

④さらなる教育とデータが必要
エナジードリンクの潜在的副作用と安全な飲用法について強調した認識と教育資源への投資が必要。

エナジードリンクについての教育は、栄養・保健・健康に関する学校ベースのカリキュラムにおいても優先されるべき。

また、青少年だけでなく、他にも影響を受けやすい人(妊婦や授乳婦)、そして心血管に問題のある人や何らかの病気にかかっている人もエナジードリンクを摂取すべきでないとしている。

さらに運動後の水分補給に用いたり、アルコールと混ぜるべきではなく、ラベルに「高濃度カフェイン」、「アルコールと混ぜない」などと記載すべきであるとも書かれている。

 

出典:『最新スポーツ医学レポート』 
https://journals.lww.com/acsm-csmr/pages/default.aspx

感想

今回の勧告をまとめると、

エナジードリンクは高濃度カフェインが含有されており、様々な健康に対する影響が懸念されている。

そのため、

  1. 影響を受けやすい子供や妊婦や授乳婦、そして心血管に問題のある人などの摂取は十分に注意する必要がある。
  2. 安全性と有効性のデータができるまで、エナジードリンクは運動前後とその最中には飲まない。
としている。
 

そもそも、カフェインってどのような効果があって、適正量はどの程度なのでしょうか?

カフェインは次のように説明されています。

カフェインの主な作用は、中枢神経を興奮させることによる覚醒作用および強心作用、脂肪酸増加作用による呼吸量と熱発生作用による皮下脂肪燃焼効果、脳細動脈収縮作用、利尿作用などである。 体重減少作用を確認した研究がある。 医薬品にも使われ、眠気、倦怠感に効果があるが、副作用として不眠、めまいなどの症状が現れることもある。

カフェイン – Wikipedia

欧州連合(EU)による欧州食品安全機関(EFSA)によると、健康を維持するために望ましいカフェイン摂取量は、1日400mgまでとしていて、さらに1回の摂取量は200mgまでだと発表しています。

カフェインの基本摂取量 成人で1日400mg・1回200mgまで

 

 日本の厚生労働省では、カフェインの過剰摂取についてこのように回答しています。

 カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。

 このため、食品からのカフェインの摂取に関しては、国際機関などにおいて注意喚起等がなされています。例えば、世界保健機関(WHO)は、2001年にカフェインの胎児への影響はまだ確定はしていないとしつつも、お茶、ココア、コーラタイプの飲料はほぼ同程度のカフェインを含んでおり、またコーヒーはその約2倍のカフェインを含んでいることから、妊婦に対し、コーヒーを1日3から4杯までにすることを呼びかけています。 また、英国食品基準庁(FSA)では、2008年に妊婦がカフェインを取り過ぎることにより、出生時が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性があるとして、妊娠した女性に対して、1日当たりのカフェイン摂取量を、WHOよりも厳しい200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)に制限するよう求めています。

 同様に、カナダ保健省(HC)においても、2010年に1日あたりのカフェイン摂取量として、健康な成人で400 mg(コーヒーをマグカップで約3杯)まで、カフェインの影響がより大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は300mg(コーヒーをマグカップで約2杯)までとされています。 

 なお、カフェインを一生涯摂取し続けたとしても、健康に悪影響が生じないと推定される一日当たりの摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)については、個人差が大きいことなどから、日本においても、国際的にも設定されていません。

 

では、エナジードリンクにはどのくらいカフェインが含まれているのだろう?

調べてみたらこのようなデータがありました。
 

ちなみにコーヒーのカフェイン量は、100mlあたり60mg程度です。

 

種類にもよりますが、1日に何本も飲んでしまえば簡単に1日の適正量である400mg/日を超えてしまいます。

てんぱぱぱ
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過剰摂取にならないよう十分な注意が必要ですね。

 

もう一つ気になったのが、

栄養ドリンクとエナジードリンクってなにが違うの?

という点です。

 

これも調べてみました。

最大の違いは「医薬品または医薬部外品」と「清涼飲料水」どちらに分類されるかという事です。

 

栄養ドリンクは「医薬品または医薬部外品」です。

「医薬品または医薬部外品」は、含有する「有効成分」を記載することができる上に、「滋養強壮」や「栄養補給」と言った効能や効果も表示をすることができます。

 

エナジードリンクは「清涼飲料水」です。

清涼飲料水は医薬品、医薬部外品ではありませんので、含有する「有効成分」を記載することはできず、「滋養強壮」や「栄養補給」と言った効能や効果も表示をすることができません。

 

成分の違いで大きな特徴となるのは、「タウリンを使用できるか」という点です

タウリンは医薬品、医薬部外品である栄養ドリンクでは含めることが出来ますが、清涼飲料水であるエナジードリンクでは含むことが出来ません。

 

「タウリン」には、細胞を正常な状態に保つ作用があります。
特に肝臓に対して作用する効果を持ち、胆汁酸の分泌を促進して肝臓の働きを促したり、肝細胞の再生促進に効果があります。

 

ざっくりまとめるとこのような違いがあるようです。

栄養ドリンクにしろ、エナジードリンクにしろ、用法容量を守って安全に飲んでいただくことがとても大切ですね。

 

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最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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