フレイルとサルコぺニアの違い あなたはパッと説明できますか?

病院栄養士の仕事
てんぱぱぱ
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こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。

わが国では、急速に高齢化が進んでおり、2017年の65歳以上の人口割合(高齢化率)は27.7%、75歳以上の人口割合は13.8%です。

超高齢社会となったわが国における栄養問題は、健康寿命の延伸や介護予防の視点から、過栄養だけではなく、後期高齢者(75歳以上)が陥りやすい低栄養、栄養欠乏も重要です。

低栄養に関連する概念として最近よく使われている言葉にサルコぺニアフレイルがあります。

てんぱぱぱ
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皆さんはこのサルコぺニアとフレイルという言葉、正確に理解していますか?

またこの2つの言葉の違いについて、パッと説明できますか?

 

今回は、サルコぺニアとフレイルの定義について説明していきます。

ふわっとした理解でこの言葉を使っていた方は、こちらの内容でしっかりした知識を身につけましょう。

 

フレイルとサルコぺニアの定義

後期高齢者が要介護状態になる原因として、認知症や転倒と並んで虚弱(以下、フレイル)があり、低栄養との関係が極めて高い。

低栄養と関連が極めて強いものは、老化に伴う筋肉量の減少(以下、サルコぺニア)とフレイルです。

 

サルコぺニアとは、「加齢に伴う筋力の減少、または老化に伴う筋肉量の減少」として提唱された造語です。

2010年には、「骨格筋量の減少を必須として、それ以外の筋力または運動機能の低下のいずれかが存在すれば、サルコぺニアと診断する」という定義が提唱されました。

<サルコぺニアの定義>

  1. 筋肉量減少
  2. 筋力低下(握力等)
  3. 身体能力の低下(歩行速度等)

上記の項目1に加え、項目2または項目3を併せ持つ場合にサルコぺニアと診断される。

 

フレイルとは、「老化に伴う種々の機能低下(予備能力の低下)を基盤とし、さまざまな健康障害に対する脆弱性が増加した状態、すなわち健康障害に陥りやすい状態」とされ、健康障害の中には日常生活動作(ADL)障害、要介護状態、疾病発症、入院や生命予後等が含まれています。

<フレイルの定義>

  1. 体重減少
  2. 疲労感
  3. 活動度の減少
  4. 身体機能の減弱(歩行速度の低下)
  5. 筋力の低下(握力の低下)

上記5項目のうち、3項目以上該当すればフレイルと診断される

 

フレイルの診断項目には、身体機能の減弱や筋力の低下が含まれており、サルコぺニアとフレイルは密接に関連しています。

つまり、サルコぺニアの存在は、高齢者の「ふらつき」、「転倒・骨折」、「フレイル」に関連し、身体機能障害や要介護状態と関連性が強いといえます。

低栄養が存在すると、サルコぺニアにつながり、活力低下、筋力低下・身体機能低下を誘導し、活動度の低下、消費エネルギー量の減少、食欲低下をもたらし、さらに栄養不良状態を促進させるというフレイル・サイクルが構築されるのです。

 

フレイル・サイクル

引用:フレイル・サイクル ー アクティブシニア「食と栄養」研究会
https://activesenior-f-and-n.com/frail/outline.html

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