
こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。
前回の記事「新年度開始!食事摂取基準2020への対応は大丈夫?」で食事摂取基準2020について簡単にふれましたが、今回は改定ポイントについてまとめます。
「食事摂取基準2020を全部読むのは大変!」「改定ポイントや要点だけ知りたい!!」という方、是非こちらの記事を参考にしてみて下さい。
- 日本人の食事摂取基準2020年版の主な改定ポイント
- 日本人の食事摂取基準2020年版 抜粋
- 推定エネルギー必要量(kcal/日)
- たんぱく質(推定平均必要量、推奨量、目安量:g/日、目標量:%エネルギー)
- 飽和脂肪酸(%エネルギー)
- n-6系脂肪酸(g/日)
- n-3系脂肪酸(g/日)
- 炭水化物(%エネルギー)
- 食物繊維(g/日)
- エネルギー産生栄養素バランス(%エネルギー)
- ビタミンA(μgRAE/日)
- ビタミンD(μg/日)
- ビタミンE(mg/日)
- ビタミンB1(mg/日)
- ビタミンB2(mg/日)
- ナイアシン(mgNE/日)
- ビタミンB6(mg/日)
- パントテン酸(mg/日)
- 葉酸(μg/日)
- ビタミンC(mg/日)
- ナトリウム(mg/日)、( )は食塩相当量(g/日)
- カルシウム(mg/日)
- マグネシウム(mg/日)
- 亜鉛(mg/日)
- 鉄(mg/日)
- 銅(mg/日)
- セレン(μg/日)
- クロム(μg/日)
- モリブデン(μg/日)
- 日本人の食事摂取基準2020の書籍を紹介
日本人の食事摂取基準2020年版の主な改定ポイント
「日本人の食事摂取基準2020年版」は高齢社会の更なる進展を踏まえて、高齢者の低栄養・フレイル予防を新たに視野に入れて策定されました。
策定方針
◎策定の目的に「高齢者の低栄養・フレイル予防」が追加されました。
<2015年版>
●対象については以下のように紹介されています。
対象とする個人及び集団の範囲としては、高齢者においてのフレイルに関する危険因子を有したりしていても、おおむね自立した日常生活を営んでいる者及びこのような者を中心として構成されている集団は含むものとする。
具体的には、歩行や家事などの身体活動を行っている者であり、体格(BMI)が標準より著しく外れていない者とする。
●フレイルとは?
フレイルについては、現在のところ世界的に統一された概念は存在せず、
①フレイルを健康状態と要介護状態の中間的な段階に位置づける考え方
②ハイリスク状態から重度障害状態までをも含める考え方
がある。
食事摂取基準においては、食事摂取基準の対象範囲を踏まえ、①の考え方を採用している。
●たんぱく質、カルシウム、ビタミンD等にフレイル予防の記載が追加されました。
年齢区分
●高齢者の年齢区分が変更され、前期高齢者と後期高齢者が区分されました。
2015年版 | 2020年版 |
年齢(歳) | 年齢(歳) |
18~29 | 18~29 |
30~49 | 30~49 |
50~69 | 50~64 |
70以上 | 65~74 |
75以上 |
目標BMI
●フレイル予防を考慮し、65~69歳の目標とするBMIの範囲の下限が引き上げられました。
2015年版 | 2020年版 | ||
年齢(歳) | 目標とするBMI(kg/㎡) | 年齢(歳) | 目標とするBMI(kg/㎡) |
18~49 | 18.5~24.9 | 18~49 | 18.5~24.9 |
50~69 | 20.0~24.9 | 50~64 | 20.0~24.9 |
70以上 | 21.5~24.9 | 65~74 | 21.5~24.9 |
75以上 | 21.5~24.9 |
たんぱく質
●フレイル及びサルコぺニアの発症予防を考慮し、50歳以上の目標量の下限値が引き上げられました。
2015年版 | 2020年版 | ||
年齢(歳) | 目標量(%エネルギー) | 年齢(歳) | 目標量(%エネルギー) |
18以上 | 13~20(中央値16.5) | 18~49 | 13~20 |
50~64 | 14~20 | ||
65以上 | 15~20 |
ナトリウム(食塩相当量)
●食塩相当量の目標量が0.5g引き下げられました。
2015年版 | 2020年版 | ||
性別 | 目標量(食塩相当量g/日) | 性別 | 目標量(食塩相当量g/日) |
男性 | 8.0 | 男性 | 7.5 |
女性 | 7.0 | 女性 | 6.5 |
●高血圧・CKD(慢性腎臓病)重症化予防のための量が追加されました。
高血圧及びCKDの重症化予防のための食塩相当量の量は男女とも6.0g/日未満とした。
●高齢者の極端なナトリウム制限(減塩)は注意が必要です。
高齢者では食欲低下があり、極端なナトリウム制限はエネルギーやたんぱく質を始め多くの栄養素の摂取量の低下を招き、フレイルにつながると考えられる。
したがって、高齢者におけるナトリウム制限(減塩)は、健康状態、病態及び摂取量全体を見て弾力的に運用すべきである。
コレステロール
●脂質異常症の重症化予防を目的とした量が新たに設定されました。(飽和脂肪酸の脚注に記載)
脂質異常症の重症化予防の目的からは、200mg/日未満に留めることが望ましい。
ビタミンD
●目安量が引き上げられました。
2015年版 | 2020年版 | ||
年齢(歳) | 目安量(μg/日) | 年齢(歳) | 目安量(μg/日) |
18以上 | 5.5 | 18以上 | 8.5 |
●日照により皮膚でビタミンDが産生されることを踏まえ、適度な日照を心がけ、ビタミンD摂取においては日照時間を考慮に入れることが重要である。
クロム
●耐容上限量が新たに策定されました。
2020年版 | |
年齢(歳) | 耐容上限量(μg/日) |
18以上 | 500 |
目標量
●食事摂取基準を利用する専門職等の理解の一助となるよう、目標量のエビデンスレベルが新たに設定されました。
エビデンスレベル | 数値の策定に用いられる根拠 | 栄養素 |
D1 | 介入研究又はコホート研究のメタ・アナリシス、並びにその他の介入研究又はコホート研究に基づく | たんぱく質、飽和脂肪酸、食物繊維、ナトリウム(食塩相当量)、カリウム |
D2 | 複数の介入研究又はコホート研究に基づく | ー |
D3 | 日本人の摂取量等分布に関する観測研究(記述疫学研究)に基づく | 脂質 |
D4 | 他の国・団体の食事摂取基準又はそれに類似する基準に基づく | ー |
D5 | その他 | 炭水化物 |
日本人の食事摂取基準2020年版 抜粋
18歳以上で2015年版と数値が変更になっているものを赤字で記しますので確認しておきましょう。
推定エネルギー必要量(kcal/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
身体活動レベル | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ |
18~29 | 2300 | 2650 | 3050 | 1700 | 2000 | 2300 |
30~49 | 2300 | 2700 | 3050 | 1750 | 2050 | 2350 |
50~64 | 2200 | 2600 | 2950 | 1650 | 1950 | 2250 |
65~74 | 2050 | 2400 | 2750 | 1550 | 1850 | 2100 |
75以上 | 1800 | 2100 | ー | 1400 | 1650 | ー |
たんぱく質(推定平均必要量、推奨量、目安量:g/日、目標量:%エネルギー)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 目標量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 目標量 |
18~49 | 50 | 65 | 13~20 | 40 | 50 | 13~20 |
50~64 | 50 | 65 | 14~20 | 40 | 50 | 14~20 |
65以上 | 50 | 60 | 15~20 | 40 | 50 | 15~20 |
●目標量(%エネルギー)の範囲に関しては、おおむねの値を示したものであり、弾力的に運用すること
●65歳以上の高齢者について、フレイル予防を目的とした量を定めることは難しいが、身長・体重が参照体位に比べて小さい者や、特に75歳以上であって加齢に伴い身体活動量が大きく低下した者など、必要エネルギー摂取量が低い者では、下限が推奨量を下回る場合があり得る。
この場合でも、下限は推奨量以上とすることが望ましい。
飽和脂肪酸(%エネルギー)
年齢(歳) | 目標量(%エネルギー) |
18以上 | 7以下 |
●飽和脂肪酸と同じく、脂質異常症及び循環器疾患に関与する栄養素としてコレステロールがある。
コレステロールに目標量は設定しないが、これは許容される摂取量に上限が存在しないことを保証するものではない。
また、脂質異常症の重症化予防の目的からは、200mg/日未満に留めることが望ましい。
●飽和脂肪酸と同じく、冠動脈疾患に関する栄養素としてトランス脂肪酸がある。
日本人の大多数は、トランス脂肪酸に関するWHOの目標(1%エネルギー未満)を下回っており、トランス脂肪酸の摂取による健康への影響は、飽和脂肪酸の摂取によるものと比べて小さいと考えられる。
ただし、脂質に偏った食事をしている者では留意する必要がある。
トランス脂肪酸は人体にとって不可欠な栄養素ではなく、健康の保持・増進を図る上で積極的な摂取は勧められないことから、その摂取量は1%エネルギー未満でもできるだけ低く留めることが望ましい。
n-6系脂肪酸(g/日)
性別 | 男性 | 女性 |
年齢(歳) | 目安量 | 目安量 |
18~29 | 11 | 8 |
30~64 | 10 | 8 |
65~74 | 9 | 8 |
75以上 | 8 | 7 |
n-3系脂肪酸(g/日)
性別 | 男性 | 女性 |
年齢 | 目安量 | 目安量 |
18~29 | 2.0 | 1.6 |
30~49 | 2.0 | 1.6 |
50~64 | 2.2 | 1.9 |
65~74 | 2.2 | 2.0 |
75以上 | 2.1 | 1.8 |
炭水化物(%エネルギー)
年齢(歳) | 目標量 |
18以上 | 50~65 |
●目標量の範囲に関しては、おおむねの値を示したものである。
●炭水化物にはアルコールを含む。ただし、アルコールの摂取を勧めるものではない。
食物繊維(g/日)
性別 | 男性 | 女性 |
年齢(歳) | 目標量 | 目標量 |
18~49 | 21以上 | 18以上 |
50~64 | 21以上 | 18以上 |
65~74 | 20以上 | 17以上 |
75以上 | 20以上 | 17以上 |
エネルギー産生栄養素バランス(%エネルギー)
目標量 | ||||
年齢 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | |
脂質 | 飽和脂肪酸 | |||
18~49 | 13~20 | 20~30 | 7以下 | 50~65 |
50~64 | 14~20 | 20~30 | 7以下 | 50~65 |
65以上 | 15~」20 | 20~30 | 7以下 | 50~65 |
●必要なエネルギー量を確保した上でのバランスとすること。
●範囲に関しては、おおむねの値を示したものであり、弾力的に運用すること。
●たんぱく質は、65歳以上の高齢者についてフレイル予防を目的とした量を定めることは難しいが、身長・体重が参照体位に比べて小さい者や、特に75歳以上であって加齢に伴い身体活動量が大きく低下した者など、必要エネルギー摂取量が低い者では、下限が推奨量を下回る場合があり得る。
この場合でも下限は推奨量以上とすることが望ましい。
●脂質については、その構成成分である飽和脂肪酸など、質への配慮を十分に行う必要がある。
●炭水化物にはアルコールが含まれる。ただし、アルコールの摂取を勧めるものではない。
食物繊維の目標量を十分に注意すること。
ビタミンA(μgRAE/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 |
18~29 | 600 | 850 | 2700 | 450 | 650 | 2700 |
30~64 | 650 | 900 | 2700 | 500 | 700 | 2700 |
65~74 | 600 | 850 | 2700 | 500 | 700 | 2700 |
75以上 | 550 | 800 | 2700 | 450 | 650 | 2700 |
●レチノール活性当量(μgRAE)
=レチノール(μg)+βカロテン(μg)×1/12+αカロテン(μg)×1/24+βクリプトキサンチン(μg)×1/24+その他のプロビタミンAカロテノイド(μg)×1/24
●推奨量には、プロビタミンAカロテノイドを含む
●耐容上限量には、プロビタミンAカロテノイドを含まない
ビタミンD(μg/日)
年齢(歳) | 目安量 | 耐容上限量 |
18以上 | 8.5 | 100 |
●日照により皮膚でビタミンDが産生されることを踏まえ、フレイル予防を図るものはもとより、全年齢区分を通じて、日常生活において可能な範囲での適度な日光浴を心がけるとともに、ビタミンDの摂取量については、日照時間を考慮にいれることが重要である。
ビタミンE(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||
年齢(歳) | 目安量 | 耐容上限量 | 目安量 | 耐容上限量 |
18~29 | 6.0 | 850 | 5.0 | 650 |
30~49 | 6.0 | 900 | 5.5 | 700 |
50~64 | 7.0 | 850 | 6.0 | 700 |
65~74 | 7.0 | 850 | 6.5 | 650 |
75以上 | 6.5 | 750 | 6.5 | 650 |
●ビタミンEは、αトコフェロールについて算定した。αトコフェロール以外のビタミンEは含んでいない。
ビタミンB1(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 推定平均必要量 | 推奨量 |
18~49 | 1.2 | 1.4 | 0.9 | 1.1 |
50~74 | 1.1 | 1.3 | 0.9 | 1.1 |
75以上 | 1.0 | 1.2 | 0.8 | 0.9 |
●ビタミンB1はチアミン塩化物塩酸塩(分子量=337.3)の重量として示した。
●身体活動レベルⅡの推定エネルギー必要量を用いて算定した。
●推定平均必要量は、ビタミンB1の欠乏症である脚気を予防するに足る最小必要量からではなく、尿中にビタミンB1の排泄量が増大し始める摂取量(体内飽和量)から算定した。
ビタミンB2(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 推定平均必要量 | 推奨量 |
18~49 | 1.3 | 1.6 | 1.0 | 1.2 |
50~74 | 1.2 | 1.5 | 1.0 | 1.2 |
75以上 | 1.1 | 1.3 | 0.9 | 1.0 |
●ビタミンB2は、身体活動レベルⅡの推定エネルギー必要量を用いて算定した。
●推定平均必要量は、ビタミンB2の欠乏症である口唇炎、口角炎、舌炎などの皮膚炎を予防するに足る最小量からではなく、尿中にビタミンB2の排泄量が増大し始める摂取量(体内飽和量)から算定した。
ナイアシン(mgNE/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 |
18~29 | 13 | 15 | 300(80) | 9 | 11 | 250(65) |
30~49 | 13 | 15 | 350(85) | 10 | 12 | 250(65) |
50~64 | 12 | 14 | 350(85) | 9 | 11 | 250(65) |
65~74 | 12 | 14 | 300(80) | 9 | 11 | 250(65) |
75以上 | 11 | 13 | 300(75) | 9 | 10 | 250(60) |
●ナイアシン当量(NE)=ナイアシン+1/60トリプトファンで示した。
●ナイアシンは、身体活動レベルⅡの推定エネルギー必要量を用いて算定した。
●耐容上限量:ニコチンアミドの重量(mg/日)、( )内はニコチン酸の重量(mg/日)。
ビタミンB6(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 |
18~29 | 1.1 | 1.4 | 55 | 1.0 | 1.1 | 45 |
30~49 | 1.1 | 1.4 | 60 | 1.0 | 1.1 | 45 |
50~64 | 1.1 | 1.4 | 55 | 1.0 | 1.1 | 45 |
65以上 | 1.1 | 1.4 | 50 | 1.0 | 1.1 | 40 |
●ビタミンB6は、たんぱく質の推奨量を用いて算定した。
●耐容上限量はピリドキシン(分子量=169.2)の重量として示した。
パントテン酸(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 |
年齢(歳) | 目安量 | 目安量 |
18~49 | 5 | 5 |
50以上 | 6 | 5 |
葉酸(μg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 |
18~29 | 200 | 240 | 900 | 200 | 240 | 900 |
30~64 | 200 | 240 | 1000 | 200 | 240 | 1000 |
65以上 | 200 | 240 | 900 | 200 | 240 | 900 |
●葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸(分子量=441.40)の重量として示した。
●耐容上限量は、通常の食品以外の食品に含まれる葉酸(狭義の葉酸)に適用する。
ビタミンC(mg/日)
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 |
18~64 | 85 | 100 |
65以上 | 80 | 100 |
●ビタミンCは、Lアスコルビン酸(分子量=176.12)の重量として示した。
●推定平均必要量は、ビタミンCの欠乏症である壊血病を予防するに足る最小量からではなく、心臓血管系の疾病予防効果及び抗酸化作用の観点から算定した。
ナトリウム(mg/日)、( )は食塩相当量(g/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 目標量 | 推定平均必要量 | 目標量 |
18以上 | 600(1.5) | (7.5未満) | 600(1.5) | (6.5未満) |
●高血圧及び慢性腎臓病(CKD)重症化予防のための食塩相当量の量は、男女とも6.0g/日未満とした。
カルシウム(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 |
18~29 | 650 | 800 | 2500 | 550 | 650 | 2500 |
30~74 | 600 | 750 | 2500 | 550 | 650 | 2500 |
75以上 | 600 | 700 | 2500 | 500 | 600 | 2500 |
マグネシウム(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 |
18~29 | 280 | 340 | ー | 230 | 270 | ー |
30~64 | 310 | 370 | ー | 240 | 290 | ー |
65~74 | 290 | 350 | ー | 230 | 280 | ー |
75以上 | 270 | 320 | ー | 220 | 260 | ー |
●通常の食品以外からの摂取量の耐容上限量は、成人の場合350mg/日とした。それ以外の通常の食品からの摂取の場合、耐容上限量は設定していない。
亜鉛(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 |
18~29 | 9 | 11 | 40 | 7 | 8 | 35 |
30~64 | 9 | 11 | 45 | 7 | 8 | 35 |
65~74 | 9 | 11 | 40 | 7 | 8 | 35 |
75以上 | 9 | 10 | 40 | 6 | 8 | 30 |
鉄(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 | 月経なし | 月経あり | 耐容上限量 | ||
推定平均必要量 | 推奨量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | |||||
18~29 | 6.5 | 7.5 | 50 | 5.5 | 6.5 | 8.5 | 10.5 | 40 |
30~49 | 6.5 | 7.5 | 50 | 5.5 | 6.5 | 9.0 | 10.5 | 40 |
50~64 | 6.5 | 7.5 | 50 | 5.5 | 6.5 | 9.0 | 11.0 | 40 |
65~74 | 6.0 | 7.5 | 50 | 5.0 | 6.0 | ー | ー | 40 |
75以上 | 6.0 | 7.0 | 50 | 5.0 | 6.0 | ー | ー | 40 |
銅(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 |
18以上 | 0.7 | 0.9 | 7 | 0.6 | 0.7 | 7 |
セレン(μg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 |
18~74 | 25 | 30 | 450 | 20 | 25 | 350 |
75以上 | 25 | 30 | 400 | 20 | 25 | 350 |
クロム(μg/日)
年齢(歳) | 目安量 | 耐容上限量 |
18以上 | 10 | 500 |
モリブデン(μg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年齢(歳) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐容上限量 |
18~29 | 20 | 30 | 600 | 20 | 25 | 500 |
30~64 | 25 | 30 | 600 | 20 | 25 | 500 |
65~74 | 20 | 30 | 600 | 20 | 25 | 500 |
75以上 | 20 | 25 | 600 | 20 | 25 | 500 |
日本人の食事摂取基準2020の書籍を紹介
日本人の食事摂取基準2020について詳細を知りたい方は、まずは厚生労働省が出しているこちらの食事摂取基準2020の原本を読み込んでみて下さい。
こちらを読み込めば、食事摂取基準2020の内容は十分に理解できるように作られていますし、とても勉強になります。
しかし中には

もっともっと内容を掘り下げて知識を深めたい!
とか、

もっとわかりやすく説明されてないと分かんないよ・・・
なんて人もいると思います。
そのような方はこちらの本がお勧めです。

日本人の食事摂取基準〈2020年版〉
検討会により策定された報告書全文のほか、本書オリジナル資料として、
1.「日本人の栄養所要量、食事摂取基準の沿革」
2.「食事摂取基準を正しく活用するために」
が掲載されています。
こちらの書籍の監修をしているのは、伊藤貞嘉(いとうさだよし)先生と佐々木敏(ささきさとし)先生です。
この二人、食事摂取基準の「日本人の食事摂取基準」策定検討会の構成メンバーであり、策定会の座長なども任された、「食事摂取基準の生みの親」といっても過言ではない方々です。
佐々木 敏(ささき さとし)先生は、東京大学大学院医学系研究科社会予防 疫学分野教授・女子栄養大学客員教授で専門分野は栄養疫学です。
眼から鱗2020年4月17日に日本でレビュー済みAmazonで購入
管理栄養士のバイブル2020年5月17日に日本でレビュー済みAmazonで購入これからの栄養指導には必要な書籍です。何回も読み直し、栄養指導に使える言葉に翻訳楽しくてたまりません!
コメント
[…] 食事摂取基準2020の改定ポイントまとめ2020.04.072020.05.312020年度診療報酬改定 栄養に関する改定ポイントまとめ2020.04.092020.05.31ナトリウムの単位 ミリグラム(mg)とメック(mEq)の違い […]