
こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。
今回は、ヘルシーフード株式会社から発売されている「ふりかけ鉄之助+亜鉛」について個人的な感想を述べていきます。
鉄・亜鉛を含む栄養強化商品はたくさん販売されていて、そのかたちも様々です。
飲料タイプやゼリータイプが多い印象がありますが、鉄・亜鉛などの強化商品で常に課題となるのが後味です。
鉄・亜鉛には、独特の「鉄臭さ」のようなものがあります。

美味しいな!
と思って飲み込んで1秒くらいたって、

あっ・・・でも鉄くさいな・・・
という事がけっこう多くあります。
そういったデザート系のものを気にせず食べれる人はいいのですが、苦手な人はふりかけタイプを試してみるのも一つの手です。
今回は、ふりかけタイプの商品の中でもよく使われている「ふりかけ鉄之助」について、鉄・亜鉛の基礎知識も合わせて考えていきましょう。
そもそも鉄・亜鉛って何?
様々な鉄・亜鉛の強化商品が出ていますが、

そもそも・・・鉄? 亜鉛??なにそれ?
というのでは話がすすみませんので、まずは、鉄・亜鉛について確認していきます。
鉄とは
鉄とは微量ミネラルのひとつです。
鉄は、赤血球のヘモグロビンの成分として、肺から吸収した酸素を各細胞まで運ぶ働きをします。またミオグロビンの成分として筋肉中のエネルギー代謝に酸素を供給し、細胞内のエネルギー生産に関わっています。
<主な働き>
- 酸素を細胞に運ぶ
- 酸素を細胞に取り入れる
- 成長促進や免疫に関与
- 細胞内でエネルギーを産生
<日本人の食事摂取基準2020での推奨量>
成人男性で7.0~7.5mg/日
成人女性で6.0~11.0mg/日
<欠乏症>
- 貧血
- 胃腸障害
- 神経障害
鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄があり、体に吸収される率が違います。ヘム鉄が吸収率がよく、肉・魚などに多く含まれています。
詳しくはこちらで説明しています。
亜鉛とは
亜鉛は約200種類の代謝に関わる酵素に働きかけるほか、インスリンの構成成分であり、ビタミンCと共にコラーゲンの合成に関与したり、細胞膜の抗酸化の役割を果たすなど、たくさんの役割を持っている微量ミネラルです。
<主な働き>
- 核酸、たんぱく質の合成に関与
- 細胞分裂の合成に関与
- インスリンの構成
- コラーゲンの合成に関与
- 200種類以上の酵素に関与
- 赤血球中の炭酸脱水素酵素の構成要素
- ビタミンAの代謝に関与
- 味覚や嗅覚を正常に保つ
病院でよく重要視されているのは、褥瘡の患者さんに対する亜鉛の強化でしょうか。
亜鉛は「皮膚の新陳代謝に作用し、創傷の修復を促進する作用がある」ため、傷を治すのにもとても重要なミネラルです。
<日本人の食事摂取基準2020での推奨量>
成人男性で10~11mg/日
成人女性で8mg/日
<欠乏症>
- 皮膚炎
- 発育障害
- 味覚異常
- 性機能不全
- 免疫不全
亜鉛は、カキなどの魚介類に多く含まれます。
詳しくはこちらで説明しています。
ふりかけ鉄之助+亜鉛 商品紹介
鉄と亜鉛とは何か確認が終わりましたので、いよいよ本題の「ふりかけ鉄之助+亜鉛」についてふれていきます。
名前の通り、鉄と亜鉛を強化したふりかけとなっています。
味は次の6種類です。
- たまご
- かつお
- たらこ
- のりごま
- さけ
- やさい
1袋で、鉄3mg・亜鉛1.2mgが摂取できます。
鉄は1袋で成人の1日の必要量の1/3程度、亜鉛は1/10程度摂取できるということです。

いいね(渋声)
実食
食べてみたところ、こちらの商品・・・
味はふつうの美味しいふりかけです。

鉄臭さも全く感じませんでした。
含有量が味に影響ないちょうどいい感じなのだと思います。
あえていうならば少し味が薄いように感じました。
袋あたりの塩分量をみてみると、1袋あたり、0.2g~0.3gとなっていました。
普通のふりかけと変わらない・・・

私の味覚に問題があるのかも・・・亜鉛亜鉛!
まとめ
今回は「ふりかけ鉄之助+亜鉛」を食べてみた個人的な感想をまとめてみました。
印象としては、

味に問題なし!使いやすい商品だな。
という感じでした。
実は私、サプリメント・鉄剤などで鉄を摂ると気持ちが悪くなる人なんですが、そんな私でも全然問題なく食べれました。
(今回は味見もあったので、ごはん200g程度に4袋ふりかけかけました。鉄の1日の必要量超えちゃいましたが、それでも気持ち悪くなりませんでした。)
鉄剤は気分が悪くなってしまうので飲めないという方は、ふりかけで鉄をとってみてはいかがでしょうか?
ふりかけ鉄之助+亜鉛 4種詰合せ(たまご・かつお・たらこ・のりごま) 3g×4種×10袋
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
コメント