
こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。
今回は「低炭水化物ダイエットVS低脂質ダイエット」について簡単に確認をしていきたいと思います。
これ、すごく議論される問題ですよね。
特に低炭水化物ダイエットは最近のはやりとなってます。

そもそも炭水化物と脂質とどちらが体脂肪の元になるのでしょうか?

結局カロリーだろ・・・
というのが私の栄養士的視点での意見です。

つまらない意見ですよね・・・
今回はどーして炭水化物も脂質も体脂肪になるのかを簡単に説明していきたいと思います。
こちらの内容は「図解 眠れなくなるほど面白い体脂肪の話」という本の情報を元に作成しています。
それではいきましょう!
体脂肪がつく原因は。炭水化物?脂質?

「低炭水化物ダイエット」あるいは、「糖質制限」という言葉をよく聞きますよね。
各国の研究から炭水化物と生活習慣病の関係が指摘され、炭水化物の摂取を出来るだけ減らす生活が注目されたのがきっかけです。
低炭水化物食では、「ロカボ」という言葉がよく聞かれますね。
ロカボとは、「おいしく楽しく適正糖質」をテーマにした糖質制限で一般社団法人 食・楽・健康協会が推奨している考え方です。
ロカボの適正糖質については次のように紹介されています。
- 「ロカボ」の提唱する適正糖質とは?
食・楽・健康協会は、1食で摂取する糖質量を20~40gにするという、適正糖質を提唱しています。ローカーボは、極端な糖質制限も含んでしまう概念ですので、食・楽・健康協会の推奨する適正糖質はそれと区別し、「ロカボ」と呼ぶことにしました。ちなみに、今の一般的な日本人の食生活では、1日に300gくらいの糖質を摂取しています。

なかなか厳しい制限ですよね。
普通の食事でこの糖質制限は不可能に近いです。
ですが、最近は低糖質商品が数多く発売されており、そういった特殊商品を使用することで上手に低糖質食を用意することが出来ます。
このようにひとつの流行もののようになっている低糖質ダイエット。
確かに炭水化物は体内でブドウ糖に分解され、エネルギーとして使われなかった分は中性脂肪として蓄えられます。
炭水化物の摂りすぎは体脂肪の原因であることは間違いないでしょう。
しかし、脂質の摂りすぎも同様に体脂肪の原因となります。
脂質は体内で脂肪酸に分解され、使われなかったエネルギーはやはり中性脂肪として蓄えられます。
- 炭水化物→ブドウ糖→中性脂肪→あまった中性脂肪は体脂肪へ
- 脂質→中性脂肪→グリセロール+遊離脂肪酸→あまった中性脂肪は体脂肪へ
結局のところ、炭水化物も脂質も中性脂肪に変わって体脂肪の原因となるわけです。
米国医師会誌「JAMA」が2018年に発表した研究によれば、低炭水化物ダイエットと低脂質ダイエットを1年間比べたところ、どちらも減量効果はあまり変わらなかったそうです。
なお、炭水化物を極端に制限すると、カラダは危機を感じて「エネルギーを貯める」という省エネモードになります。
ダイエット中に必ず起こるやつです。
最初は順調に体重が落ちるけど、途中で停滞期になるアレですね。
また2011年には、米国科学誌「AJCN」で低炭水化物・高タンパク質の食事が大腸がんのリスクを高めることが指摘されました。
炭水化物を減らしすぎるのも問題といえるでしょう。
私は、糖尿病の方の血糖コントロールにはカーボカウントの指導を中心に行います。
しかし体重を同時に落としたい時には、カロリーの話もしっかりしています。

目的に応じて、低炭水化物・低脂質・低カロリーを使いこなすことが出来れば理想的ですね。
簡潔な文章と図で体脂肪について非常にわかりやすくまとめられている本で、2時間で体脂肪を極めることが出来ます。
とってもおすすめです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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