低炭水化物ダイエットの効果は低脂肪ダイエットと同じだった!

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こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。

今回は、現在もダイエット法の一つとして根強くイメージされる、低炭水化物(低糖質)ダイエットについて興味深い論文がありましたので要約をご紹介します。

こちらは日本ニュートリション教会からの情報を元に記事を作成しています。

論文要旨

「低炭水化物ダイエットの効果は低脂肪ダイエットと同じだった」

低脂肪ダイエットと低炭水化物ダイエットの減量効果と参加者の遺伝子パターンやインスリン分泌との関係を調べた結果、減量効果に有意差はなく、遺伝子やインスリンとの関連もみられなかった、という米国スタンフォード大学からの研究報告。

研究チームは、DIETFITSランダム化臨床試験において18-50才の糖尿病ではなくBMIが28-40の609名を対象に、2013年1月から2015年4月にかけて介入試験を実施し、その後2016年5月まで追跡調査した。参加者はランダムに、健康的な低脂肪食(HLF)群と健康的な低炭水化物食
(HLC)群に振り分けられ12か月間それを実行した。参加者はまた、3つのSNPおよびインスリン分泌能を測定された。

介入では、健康教育者が、各々の群に行動変容を起こさせるために、22回の食事特異的小グループセッションを12か月間に実施した。セッションは、長期にわたって食事の質は維持しながら、脂肪もしくは炭水化物の摂取を最も抑えるための方法に焦点が当てられた。

12か月間の平均的な三大栄養素の摂取比率は、HLF群対HLC群で、炭水化物が48%対30%、脂質が29%対45%、たんぱく質が21%対23%だった

介入の結果、12月で、HLF群で平均-5.3kg、HLC群で平均-6.0kgの体重変化が観察されたが、両群間には有意差が見られなかった。

また、食事と遺伝子パターン、または食事とインスリン分泌能と、12か月間の体重変化の間にも有意な関連は認められなかったという。

18件の有害事象が報告されたが、これも両群に均等に分かれていた。

筆頭研究者のクリストファー・ガードナー教授によれば、本研究結果の最大の収穫は、減量においては低脂肪食も低炭水化物食でも、その基本的な戦略が類似していた点であるという。砂糖を減らし、精製穀類を減らし、野菜を可能な限りたくさん食べる。加工度の低い食品(Wholefoods)を、それが小麦粒サラダでも牧草生育ビーフの違いはあっても、主に食べるようにする。

「どちらのダイエットでも、最も体重を減らした人々が語っていたのは、我々の教育が食品と彼らの関係を変える助けになったということ、そして彼らがどのように食べるかについてもっとよく考えるようになったことだったという」とガードナー教授は語っている。

感想

この論文は、まず比較を行ったのが健康的な低脂肪食(HLF)群と健康的な低炭水化物食
(HLC)と表現されていることが、ポイントの一つだと思います。

それぞれのPFC比を比較しても「健康的な」という表現がぴったりなレベルの制限です。

近年騒がれている低炭水化物ダイエットは、今回の論文以上に厳しい制限のものが多いという印象があります。

炭水化物の制限という意味では、「ロカボ」という考え方が有名です。

ロカボとは、一般社団法人食・楽・健康教会の提唱する考え方で

「極端な糖質抜きではなく、おいしく楽しく適正糖質を摂る」ことを推奨した考え方だと紹介されています。

ちなみにロカボが提唱する適正糖質は次の通りです。

「1食で摂取する糖質量は、20g~40g」

 

ということは、1日3食の食事をするとした場合の糖質摂取量は、

20g~40g×3食=60g~120g

となります。

 

例えば1日2000kcalが必要栄養量の男性がいた場合、上記糖質のエネルギー比は、

60g×4kcal÷2000kcal×100=12%

120g×4kcal÷2000kcal×100=24%

であり、

1日の総エネルギーの12~24%

となります。
てんぱぱぱ
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今回の論文での「健康的な低炭水化物食」と表現される炭水化物エネルギー比である30%と比べても低めに設定されていますね。

 
そのようなことから、「さらに炭水化物制限を強めた時の結果はどうなるのかな?」と気になりました。
又今回の研究要旨では、PFC比は確認できていますが、1日の摂取エネルギーがどの程度に設定されていたのかや、運動などの情報がなかったのでこれも気になるところです。
 
そして、最後にガードナー教授が語った「どちらのダイエットでも、最も体重を減らした人々が語っていたのは、我々の教育が食品と彼らの関係を変える助けになったということ、そして彼らがどのように食べるかについてもっとよく考えるようになったことだったという」という言葉は、「栄養についての教育を行うことがダイエットにとって最重要」という意味であり、「栄養士の励みになるなー」と思いました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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