プロポリスで脂質異常症を改善?

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こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。

今回は、プロポリスの効果についてマウスを用いた研究結果についてご紹介します。

 

近年健康食品として注目されているプロポリスですが、そもそもプロポリスとはどのようなものなのでしょうか?

まずは基本情報を確認していきましょう。

 

ウィキペディアではプロポリスを次のように紹介しています。

プロポリス(propolis)は、ミツバチが木の芽や樹液、あるいはその他の植物源から集めた樹脂製混合物である。蜂ヤニともいう。

プロポリスという名前は、もともとギリシャ語で、「プロ(pro)」は「前」とか「守る(防御)」という意味を持ち、「ポリス(polis)」は「都市」という意味を持っている。

この2つの語が合わさったプロポリスは、「都市(巣)を守る」という意味がある。

 

<巣に付着したプロポリス>

用途としては、化粧品、日焼け止め、消毒抗炎剤、点眼剤、鎮静剤、ヘアスプレーの材料、バイオリンのつや出しなどが挙げられる

プロポリスと人間との付き合いは長く、古くはミイラを作る際の防腐剤として利用されていた

古代ローマでは「天然の抗生物質」として用いられ、東ヨーロッパでも伝統的に薬用に用いられてきた

 

今日、プロポリスは健康食品(サプリメント)や飲料としての利用が拡大し続けており抗菌・抗ウイルス・抗炎症・抗腫瘍作用等を期待した病気予防・治療目的での服用が行われているほか、臨床医により治療の補助(補剤)として用いられた臨床例も多数報告され、出版もされている

ミツバチは、プロポリスがもつ殺菌力によって細菌やウイルスから身を守っているといわれており、これまでに種々の生理活性、すなわち、抗微生物(細菌、真菌、原虫、ウイルス)活性、抗酸化作用、抗炎症作用、抗腫瘍活性、抗肝毒性が知られ、(抗腫瘍性に関し)予防および治療的効果、また転移阻害の効果も確かめられているほか、免疫力調整(免疫調節)作用、鎮痛作用、局部麻酔作用、医薬品の効果を高める作用、薬(とくに抗ガン剤)の副作用軽減作用、整腸作用、活性酸素消去(抗酸化)作用、抗潰瘍作用、抗アレルギー作用、精神安定作用、食欲増進作用などがあるとされている

このように多くの効果を期待されているプロポリス。

今回はこの効果を確認するための研究です。

果たしてプロポリスの効果はいかほどか。

それではいってみましょう。

 

こちらの内容は、日本ニュートリション教会からの情報を元に作成しています。

研究内容

はじめに

蜂由来の機能性素材として定番素材のひとつ「プロポリス」は、ミツバチが巣材として集めてくる樹脂がプロポリスは優れた抗菌作用、防腐効果が知られています。

近年有用性研究が進み、抗腫瘍活性やアレルギー抑制作用、血圧調整作用、糖代謝異常抑制や
抗酸化作用なども解明されてきました。

近頃、東欧クロアチアの研究班がANTIOXDANT(抗酸化)雑誌に脂質代謝に関する動物試験の結果を報告しました。

実は、クロアチアは欧州のなかでも良質の蜂産品の産地として有名で、蜂産品研究も盛んな国です。

プロポリス摂取が肥満や脂質代謝に対する及ぼす影響をマウスで検証しました。

 

【抄録】マウスの食餌由来高脂血症およびアテローム発生率へのプロポリスの効果

世界的に肥満が大きな健康問題となっている。

肥満は、脂質異常症、耐糖能異常、高血圧などの心血管のリスクファクターと関連することが知られている。

本研究ではプロポリスエタノール抽出物(プロポリス抽出物)の抗酸化能力について、高脂肪食を与えたマウスを用い、脂質プロファイル、肝腎機能、およびアテローム発生率に及ぼす影響を評価した。

プロポリス抽出物(50 mg / kg)をマウスに30日間経口摂取させたのち、血清中性脂肪および総コレステロール、HDLコレステロールおよびLDLコレステロール、血清酵素、代謝産物濃度、
アテローム発症率を測定し、抗酸化力、還元力、ラジカル消去能を比較した。

プロポリス抽出物を含む高脂肪食群は、高脂肪食群に比べ、脂質関連指標が有意に低下していた。

さらに、プロポリス抽出物群ではマウスの体重減少と肝臓における脂質量の減少が認められた。

本研究では、動物を用いた試験により、プロポリスに非常に顕著な抗酸化活性が確認された。

プロポリス抽出物は、抗高脂血症および抗酸化活性を有し、心血管系および肝腎機能に対して
保護作用を有することが示唆された。

本研究の結果は、伝統療法でプロポリスを高脂血症とその関連重篤な疾病の予防のために用いてきたことを科学的に評価するものであり、栄養補助食品としてプロポリスの機能を明らかにすることに寄与するものといえるだろう。

 

キーワード:HDLおよびLDLコレステロール、抗酸化能力、アテローム発生率、高脂肪食、プロポリス、血中脂質

URL: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31163593

考察

今回のマウスにおいての研究でプロポリスは、

  1. 脂質関連指標を有意に低下させた。
  2. 体重減少と肝臓における脂質量の減少が認められた。
  3. 非常に顕著な抗酸化活性が確認された。
  4. 抗高脂血症および抗酸化活性を有し、心血管系および肝腎機能に対して保護作用を有することが示唆された。
という結果でした。

動物研究ではありますが、栄養補助食品として有効性を立証させることに役立つ研究でした。

近年は血清脂質が血管イベントの大きなリスクファクターとなるため、コントロールもより厳密に行われるようになってきています。

 

リスク区分別脂質管理目標値

*:10時間以上の絶食を「空腹時」とする。ただし水やお茶などカロリーのない水分の摂取は可とする。              

**:スクリーニングで境界域高LDL-C血症、境界域高non-HDL-C血症を示した場合は、高リスク病態がないか検討し、治療の必要性を考慮する。

  • LDL-CはFriedewald式(TC — HDL-C —TG/5)または直接法で求める。
  • TGが400mg/dL以上や食後採血の場合はnon-HDL-C(TC — HDL-C)かLDL-C直接法を使用する。ただしスクリーニング時に高TG血症を伴わない場合はLDL-Cとの差が+30mg/dLより小さくなる可能性を念頭においてリスクを評価する。

日本動脈硬化学会編:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版. 2017 p26;日本動脈硬化学会, 東京より改変

コレステロールや中性脂肪をコントロールするためには、食事療法・運動療法が基本であることには変わりはありませんが、サプリメントとしてプロポリスを使用してみるのもありだと思いました。

 

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