日常の出来事~娘と私とスケボーと~

日常の出来事

先日嫁さんと娘たちと川沿いのウォーキングコースを散歩していた。

蒸し暑い雨上がりの夕方だった。

小学4年生のすみれは、今スケボーにはまっており、その日もスケボーに乗りながらの散歩。

 

50メートルくらいある坂道の入り口に来たところで、私の前をいっていたすみれが振り返り、私にむかって言った。

「坂の上から滑ってくるから受け止めてくれる?」

私は、「いいよ」と答えた。

 

それを聞いた娘は嬉しそうに坂を駆けあがっていく。

そして坂の頂上にたどり着くと、「行くよー!」と手を上にあげて合図し、坂を滑ってきた。

 

 

 

直滑降・・・

圧倒的直滑降・・・

四つ足で猫は滑るよ滑り台、シッポをおっ立て直滑降 | 猫ジャーナル

 

 

 

私は、

「イメージとなんか違うな・・・坂も長いし右に左にいきながらスピード緩めてくるんじゃないの?けっこうスピード出てるな。そろそろブレーキ、あっブレーキついてないか。これ受け止めきれるスピードじゃないな。これは正面からは受け止めきれないな。腕で受け止めて闘牛士みたいにふわっと勢い殺すことできるかな。サッカーのトラップと同じ要領だよね。そういえば闘牛士もサッカーの応援も「オレッ!」っていうな。闘牛とサッカーってなんか関係あんのかな。あっもう目の前だ。闘牛士、トラップ、闘牛士、とうぎゅ・・・」

 

 

こんなような事を頭の中で考えていた。

 

長いようで短い、短いようで長く感じる時間。

そう、私が昔、原付バイクで壁に突っ込んだ時と同じ感覚。

 

気付いた時には、私は体を完璧なタイミングでひねり、勢いをころして腕で娘を受け止める・・・

 

 

ことが出来ずふっ飛んでいた。

 

 

ふっ飛んだ私は起き上がるやいなや、娘のことが気になりさがす。

娘は私の2メートルくらい先で倒れていたが、すぐにムクッと起き上がった。

 

「怪我してない!?痛いところは!?」

娘は「ないよ!ちゃんと受け止めてよ~」と笑っていた。

 

私はホッとした後、なぜか大爆笑した。

「俺ふっ飛んだなー。めっちゃ速かったもんなー。すみれが怪我しなかったってことは俺の勢い殺す技成功したんだなー、結果転んでたけど。すみれ滑ってる時めっちゃ真顔だったな。直滑降て。にしてもふっ飛んだな―。3/4回転はひねったもんなー。」

なんてことを考えていたら笑いが止まらなかった。

 

嫁さんは少し離れたところから私をみて、「すみれのスピードの速さやばかったね。パパふっ飛んでるし。怪我しなくてよかったよ~」と言った。

 

「怪我しなくてよかった」は娘を指した言葉だったのだろう。

私は足からしっかり流血していた。

 

私は坂の上からスケボーで直滑降してくる娘を受け止められる父親になるべく、ひそかに筋トレをはじめた。

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