がん栄養療法に必須!「小さなEプリン」の特長と食べた感想まとめ

これやってみた!
てんぱぱぱ
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こんにちは。管理栄養士のてんぱぱぱです。

 

今回は株式会社クリニコから2020年3月26日に新発売された「小さなEプリン」についてです。

 

「小さなEプリンとはどのような特徴のあるプリンなの?」

「どのような方に食べてもらいたい?」

「実際に食べてみた感想は?」

といったところをまとめていきます。

それではいきましょう!!

小さなEプリンってどんなプリン?

てんぱぱぱ
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それでは、小さなEプリンとはどのような特長を持つプリンなのか説明していきましょう。

 

小さなEプリンは1個54g、100kcalのプリンです。

味はスイートポテト味紅茶味の2種類があります。

以下「栄養成分表」「アレルギー情報」「3つ(+α)の大きな特長」について紹介します。

栄養成分表

[ ]:参考値

「小さなEプリン」標準組成表
1個(54g当たり)
エネルギー(kcal)100
たんぱく質(g)10.0
(%エネルギー)40
BCAA(mg)2500
脂質(g)4.0
(%エネルギー)36
炭水化物(g)6.0
(%エネルギー)24
灰分(g)0.8
水分(g)33.2
ナトリウム(mg)97
食塩相当量※(g)0.25
カリウム(mg)[45]
塩素(mg)[15]
カルシウム(mg)[160]
マグネシウム(mg)[8]
リン(mg)[135]
鉄(mg)[0.1]
亜鉛(mg)3.0
銅(mg)
ビタミンD(µg)1.5
EPA(mg)500
DHA(mg)330
カルニチン(mg)50

食塩相当量(g)=ナトリウム(mg) × 2.54 × 1/1000

 

アレルギー情報

特定原材料

乳成分小麦落花生えびそばかに

特定原材料に準ずるもの

大豆

3つ(+α)の大きな特長

①EPA 500㎎
EPA(エイコサペンタエン酸)
いわしなどの魚介類に多く含まれる脂肪酸で、n-3系多価不飽和脂肪酸に分類されます。EPAはDHAとともに生体内のさまざまな機能維持に重要な働きがあると言われています。

 

②たんぱく質 10g うちBCAA2,500mg
たんぱく質は筋力を維持するうえで欠かせない栄養素です。特に、BCAA(分岐鎖アミノ酸)は、たんぱく質の合成を促進し、分解を抑制する働きがあると言われています。

 

③カルニチン 50mg
カルニチンはアミノ酸の一種で、脂肪酸をミトコンドリア内部に運搬し、エネルギーを産生させる役割を有する重要な栄養素です。筋肉に多く含まれているため、筋肉量が低下している方では体内のカルニチン濃度が低下することが報告されています。

 

+α.亜鉛(栄養機能食品)

栄養機能食品とは、1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が国が定める規格基準に適合すれば、所定の栄養機能を表示することができる食品です。

亜鉛の働きは次の通りです。

  • 味覚を正常に保つ
  • 皮膚や粘膜の健康維持を助ける
  • たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ

小さなEプリンはどのような方に適しているの?

このような3つ(4つ)の特長を合わせもつ小さなEプリン。

ではどのような方に適した栄養食品なのでしょうか?

ズバリがんの方に是非とってもらいたい商品です!!

 

小さなEプリンはがんを患っている方に非常に適した商品だと言えます。

 

ではなぜがんの方に小さなEプリンが適しているのか。

それを説明するには、がんの方は「どのような栄養リスクがあるのか」「どういう栄養素が必要なのか」を知る必要があります。

ひとつずつ確認していきましょう。

 

がん栄養療法については、こちらの記事で詳しく説明しています↓
がん栄養療法 がん患者に必要な栄養とは

がんの方は低栄養予防が非常に重要!

がんの方は非常に低栄養になりやすいといえます。

がんと低栄養の関係について説明していきましょう。

 

<がんと低栄養の関係>

がん患者の低栄養、体重減少はよく認められる病態です。

特に、消化器がん・肺がん・頭頸部がん患者では半数以上に認められます。

低栄養は、予後の悪化とも関連しており、いったん栄養障害をきたすと、治療の効果は低下し、有害事象(副作用)を容易に発生させます。

治療の中止を余儀なくされれば、がんの増殖を招くという悪循環に陥ってしまいます。

低栄養治療の副作用の増悪更なる低栄養治療継続困難予後の悪化
てんぱぱぱ
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がんの栄養療法の基本は低栄養予防・改善であるといえるでしょう。

 

<低栄養の原因>

がん患者の低栄養は、治療に伴う栄養障害「がん関連性低栄養」と、がん特有の病態による栄養障害「がん誘発性低栄養」の2つに分けられます。

(治療に伴う)がん関連性低栄養

  • 治療の副作用
  • 手術侵襲
  • 心理的要因

(病態に伴う)がん誘発性低栄養

炎症による代謝障害

 

「がん関連性低栄養」と「がん誘発性低栄養」は、がんが進行するにつれて相乗的に作用し、がん患者の予後に大きな影響を及ぼすと考えられています。

 

てんぱぱぱ
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このように、がんの方はいかに低栄養を予防するかが非常に重要といえるわけです!

ではがんの方が低栄養を予防するためには特にどのような栄養が必要なのか説明していきます。

 

がんの方に必要とされる栄養素とは

EPA(エイコサペンタエン酸)

代謝異常と炎症は密接な関係があると言われており、炎症をコントロールするためには免疫栄養療法が注目されています。

n-3系脂肪酸の1つであるEPAは、炎症性サイトカインの産生を減少させるといわれており、除脂肪体重(筋肉量)の維持が期待されます。

EPAには、ただ単に炎症を抑制して悪液質を改善するのではなく、衰弱していた全身の免疫機能を再び高める可能性があると考えられています。

EPAを中心とした栄養療法により、QOLの改善およびがん治療をよりスムーズで効果的なものにする事が期待されます。

 

たんぱく質

進行性のがん患者ではたんぱく質の合成抑制・分解亢進が生じています。

がん患者では、早期より骨格筋たんぱく質の減少が認められることが特徴的です。

たんぱく質は筋力を維持するうえで欠かせない栄養素です。

特にBCAA(分岐鎖アミノ酸)は、たんぱく質の合成を促進し、分解を抑制する働きがあると言われています。

また、運動は筋たんぱく質の合成を促進すると言われており、運動に合わせて、しっかり栄養を摂ることが重要です。

特に運動後(リハビリ後)に積極的にたんぱく質とエネルギーを摂取すると、筋たんぱく質の合成に有用であると考えられています。

てんぱぱぱ
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人間の体内では合成されないため、食事からとる必要のある必須アミノ酸のうち、バリン・ロイシン・イソロイシンの3種を総称して分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼びます。

たんぱく質についての基礎知識を学びたい方はこちら↓
誰でもわかるように簡単に「たんぱく質」を説明する 栄養初心者編

 

カルニチン

カルニチンはアミノ酸の一種で、脂肪酸をミトコンドリア内部に運搬し、エネルギーを産生させる役割を有する重要な栄養素です。

筋肉に多く含まれているため、筋肉量が低下している方(サルコぺニア)では体内のカルニチンが低下することが報告されています。

カルニチンは、がん患者の80%が欠乏していると言われており、カルニチン投与が、がん患者の全身倦怠感を改善するという報告もあります。

がん患者に対するカルニチン単独投与の有効性は確立されていませんが、EPA製剤やステロイド治療などと組み合わせることにより、亢進していた基礎代謝量が減少、除脂肪体重(筋肉量)が増加し、さらにGPS、PSが改善するという報告もあります。

カルニチンは、肉類に多く含まれているため、肉類の摂取が少ない方は特に体内のカルニチン量は低下しやすいと言われています。

また加齢に伴い合成能が低下すると言われており、積極的な摂取が望まれます。

 

エネルギー

がん患者のエネルギー消費は多くなる傾向ですが、慢性炎症の程度や治療による影響などにより異なります。

食事摂取量が低下していると感じる場合には、出来るだけ体重の変化や普段の食事量を意識してみましょう。

しかし、食事がとれない事に対して過度に心配する必要はありません。

あまり食事という観念にとらわれずに、好みの食べ物を無理のない程度に食べてみましょう。

<食欲がない時の食事のポイント>

  1. 好きな食べ物を無理のない程度に食べてみる
  2. 盛り付けを工夫する(少量ずつ、品数を増やす)
  3. 気分が良い時に自分に合った味付けや食べ物を探してみる
  4. 栄養補助食品を利用する

栄養補助食品は少量で高栄養が摂取できるので、特に食欲がなくて食事が食べれない時には有効に活用しましょう。

てんぱぱぱ
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少量で高栄養が摂れる商品についてはこちらの記事でもご紹介しています。

NUTRI:(ニュートリ―)少量×高栄養商品。おすすめ厳選4商品!!

亜鉛

舌にある味覚を感じる味蕾(みらい)細胞が抗がん剤によって障害されたり、抗がん剤による亜鉛の吸収低下により亜鉛が不足したりすることで、味覚障害が起こりやすくなります。
食欲不振による経口摂取量の減少や、口腔内が乾燥しやすくなることも原因の1つです。
味覚障害の対策として亜鉛の補給があります。
亜鉛は、粘膜を修復する作用や粘膜を保護する作用があり、味を感知する味蕾細胞の申請に必要な栄養素です。
亜鉛不足は、味覚障害の原因になるだけでなく、免疫力を低下させ、皮膚炎・口内炎なども起こしやすくなります。

 

このように小さなEプリンのもつ4つの特長は、がんの方が必要な栄養そのものなのです。

小さなEプリンはがんの方のためにつくられた栄養補助食品といっても過言ではないでしょう。

 

実食

てんぱぱぱ
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では実際に、小さなEプリンを食べてみた感想をご紹介します。

 

今回実食するのはこちら。

 

蓋を開けるとこんな感じです。

 

蓋をあけると、スイートポテトと紅茶の合わさった香りがします。

一緒に開けちゃったから・・・

 

まず離水について

どちらの味も蓋をあけた時に離水はほとんどありませんでした

写真に写っているものがすべてで、蓋を開けたら水分がこぼれるといったことはありません。

離水が多いものは、飲み込みの際に誤嚥(食べ物が気管に入ってしまうこと)してしまう危険性が高くなってしまいます。

こちらの商品は、そういった面では安心といえそうです。

 

器に開けてみました。

 

やはり離水はしてません。

底面は少し凸凹したり穴が開いてたりしてますね。

 

それでは食べてみましょう。

スイートポテト味

香り

ほのかなスイートポテトの甘い香りがします。

香りはあまり強くはないです。

スイートポテトにキャラメルのような甘味が加わったような印象の味でした。
スイートポテトが好きな人なら美味しく召し上がれるのではないでしょうか。
甘味が強すぎず、程よい甘味なので1個くらいならあきずに食べれます。
鉄や亜鉛などを含む商品は、後味に独特な鉄臭さのようなものを感じることが多いのですが、こちらの商品は後味の鉄臭さは気になりませんでした。
これは素晴らしい。

紅茶味

香り
紅茶の香りで、こちらはあまり甘い香りはせずさっぱりさわやかな紅茶の香りがしました。
このような商品は甘い香りがするものが多いので少しびっくりしました。

紅茶の味がします。

ミルクティーとも普通の紅茶ともとれる不思議な味。

やや甘味はありますが後味がしっかり紅茶なので物性と相反してさっぱり食べられます。

こちらも後味の鉄臭さは感じませんでした。

共通

物性

かなりしっかりした固めのムースのような物性です。

やや粘性は強めで、ツルンと意図しないタイミングで飲み込んでしまうような危険性はなさそうです。

しかし粘性の強さから、ややボッテリした食感で少し口に残りやすいように感じました。

 

大きさ

写真は通常サイズのスプーンですくったものです。ティースプーンではありません。通常サイズのスプーンで食べると8~10口で食べきれる程度です。

小さなEプリンは1個54gで、カップゼリー等は60g~70g程度のものが多いので、小さめで食べきりやすいと思います。

まとめ

今回はクリニコから新発売された小さなEプリンについて商品の特長やどのような方に適しているか、又実際に食べてみた感想についてまとめてみました。

 

小さなEプリンはがんの方に必要な栄養素を手軽に美味しく摂ることが出来る商品という事がわかりました。

味も美味しかったです。

特にがんの方は、食欲が落ちたり口腔内が荒れてしまったりして食事の摂取量が落ちてしまい、必要な栄養が摂れていない方がとても多くいます。

食べきりサイズでがんの方に必要な栄養素がギュッとつまったこの商品は、非常に優れものだと思います。

また強すぎる味や香りは、がん治療中の方では食べれないという方も少なくないので、きつすぎずやさしい味・香りなのは、そのような方にも食べてもらえるような配慮がされているのでしょう。

てんぱぱぱ
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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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